理事長挨拶

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一般社団法人日本超音波検査学会
理事長 尾羽根 範員

一般社団法人日本超音波検査学会の理事長として2期目を拝命しました尾羽根 範員です.新型コロナウイルス感染症が第5類に移行し,当学会でも第48回学術集会を6月10日~11日の2日間にわたって大阪国際会議場で開催しました.現地来場者が1,900名余と多数のご参加をいただき,工夫を凝らした企画やディスカッションなどリアルな学会の空気を満喫いただけたのではないかと考えています.今後,地方会や講習会などにおいても現地参加の復活を進めつつ,その一方でコロナ禍において急速な進歩をみせたWeb関連のツールも駆使して,会員の皆様の技量向上に高い利便性をもって寄与できるよう努めていきたいと考えています.

今期の課題として,2期目を迎えた「超音波検査室の精度認定制度」の安定運用と充実があります.精度認定制度は,以前より継続して展開しています画像コントロールサーベイや各種eラーニングなど学術的な事業のほか,検査環境や精度管理を含めた総合的な制度として位置づけており,別途取り組んでいます手技の教育評価についても,いずれはその一翼に加えられるよう進めていきたいと考えています.当学会の課題というだけではなく,超音波検査における精度管理が求められる気運が高まりつつある昨今,それに対応した事業展開も必要であると考えています.

そのほか学会組織としての運用につきましては,倫理面の強化を求められていること,また,インボイス制度への対応も迫られていることなど,管理運営面での取り組みも課題として挙がっています.第5類に移行し感染も落ち着きつつありますが依然として業務へ影響が見過ごせない新型コロナウイルス感染症,全国各地で頻発している線状降水帯など天候の激甚化など,これらに直面されている皆さまにはあらためましてお見舞いを申し上げるとともに,学会を運営するうえで決して看過することはできない事項ととらえています.

このコロナ禍を逆手にとるぐらいの意識をもって事業を展開し会員サービスの向上に努めたいと考えています.皆さまのご支援とご協力を賜りますようお願いいたします.