中級者対象講義講習会 ~ステップアップセミナー~
主催 日本超音波検査学会
日本超音波検査学会では超音波検査の普及と検査技術の向上を目的として,講習会を全国各地で実施し,毎回好評をいただいております.今年度は,循環器,消化器の2領域について全国2カ所で中級者を対象とした講義講習会を企画し,第90回講習会を愛知県名古屋市において下記のごとく開催いたします.
本講習会は中堅技師の育成を目標としています.実践的な超音波検査への礎としてご自身のさらなるスキルアップを目指しておられる会員の方々は本講習会への参加をおすすめします.
日時 | 2007年10月6日(土),7日(日) |
会場 | 名古屋国際会議場 2号館 展示室211号室 名古屋市熱田区熱田西町1番1号 TEL 052-683-7711 □交通機関 地下鉄 名城線:「西高蔵」駅より徒歩5分 名港線:「日比野」駅より徒歩5分 |
対象 | 会員限定とします. |
受講料 | 7,000円(昼食付き) |
定員 | 10/6循環器コース200名,10/7消化器コース200名 |
申込方法 | [終了しました] 本講習会は,Webによる申し込みのみとします.ハガキおよびFAXによる申込みは行いません.また,本講習会は会員限定となっています.非会員の方のお申し込みはできませんのでご了承ください. |
受講申込み期間 | 2007年8月10日11時~9月10日17時 ページ指示にしたがって必要事項を入力し,最後に支払い方法(郵便振込またはクレジット支払い)の選択を行ってお申し込みください. ※残席が無くなり次第,申込みページは閉鎖されます. ※9月10日17時現在で,残席がある場合にはクレジット支払いに限り10月2日17時まで申込み受付を継続いたします. |
受講証発行 までの流れ |
1.上記WEBよりお申し込み頂きます.申し込みが完了されますと,登録通知メールが送信されます. 2.ヘルプデスクより受講料のご請求書をお送り致します.お申し込み後,1週間をすぎても請求書がお手元に届かない場合,ヘルプデスクまでお知らせ下さい. 3.受講料の入金が確認された時点で受講証を発行し郵送いたします. 4.指定の期日までにご入金のない場合はキャンセル扱いとなりますのでご注意ください. 5.10月2日までに受講証がお手元に届かない場合はヘルプデスクにお問い合わせください. |
連絡先 | 〒169-0075 東京都新宿区高田馬場4-4-19 日本超音波検査学会講習会ヘルプデスク TEL:03-5389-6214 FAX:03-5348-8629 (電話対応時間 平日9:00~12:00, 13:00~17:00) E-mail:jss-koshu@jss.org |
ご注意 |
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プログラム
10月6日(土)循環器コース時間 | 内容 |
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08:30~08:50 | 受付 |
08:50~09:00 | オリエンテーション |
09:00~10:00 |
講義1* 正しい計測法と定量評価の実際 種村 正(心臓血管研究所付属病院) 心エコー検査において計測は欠かすことができない作業である.今一度基本に返って正しい計測法を再確認するとともに,陥りやすいピットホールについてライブ併用で解説する.さらに計測値から得られたデータの定量評価をどう理解し,どう活用すべきかを解説する. |
10:10~11:10 | 講義2* 各種ドプラ法で血行動態と心機能を把握する 藤田 雅史(みやぎ県南中核病院) ドプラ法(組織ドプラ含む)を用いた心内圧の推定法,収縮能・拡張能について解説する.また,考えながら進めるエコーとしてライブ併用で解説する. |
11:10~12:10 | 講義3 弁逆流・弁狭窄を定量的に評価する 石神 弘子(名古屋第二赤十字病院) 弁膜症の重症度評価は定性評価から定量評価へと変遷しつつある.診断と治療方針決定のために必要不可欠な定量評価法の実際について解説する. |
12:10~13:00 | 昼食休憩 昼下がりのエコーおもしろ話し:高橋 秀一(天理よろづ相談所病院) |
13:00~14:00 | 講義4* 虚血性心疾患をきわめる 林 博之(公立学校共済組合東海中央病院) 左室壁運動評価のコツとポイント,運動負荷・薬物負荷の必要性について解説する.ライブでは壁運動評価法はもとより左右冠動脈血流の描出方法についても解説する. |
14:10~15:00 | 講義5 先天性心疾患への苦手意識を克服する 長瀬 雅彦(市立旭川病院) 先天性心疾患の基本的なアプローチと考え方を中心に解説する.また,よく遭遇する疾患の実例を提示し撮り方と読み方のポイントについて解説する |
15:10~16:00 | 講義6 忘れてはならない緊急心エコー検査時の心得 余語 保則(小牧市民病院) ERでの検査は数々の制約の中で行われている.「緊急」という突然の依頼に対して,その場の状況を正しく判断・把握して心エコーでは何を想定して検査を進めるべきかを解説する.また検査結果から同時または次に展開されるであろう内科的治療,外科手術,他の画像診断への移行に対して伝えておくべき心エコー結果のポイントを解説する. |
*印は,実際に装置を用いてライブ付きで講義を行います.
10月7日(日)消化器コース機関誌第32巻4号の掲載内容に一部変更が生じました.講義2は高須賀康宣講師となりました.
時間 | 内容 |
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08:30~08:50 | 受付 |
08:50~09:00 | オリエンテーション |
09:00~10:00 |
関根 智紀(国保旭中央病院) エコー検査前の情報として症状および血液化学データの確認は日常行っている事項である.撮像されたエコーデータとそれらを関連づけて考えるコツについて解説する.また,見落としをしないコツは「永遠のテーマ」である.これをライブで解説する. |
10:10~11:00 | 講義2 腹部腫瘤性病変を鑑別する 高須賀康宣(独立行政法人国立病院機構四国がんセンター) 腫瘤性病変をみたとき,明確に断言できる状況とそうでない状況がある.診断に苦慮する腫瘤性病変の鑑別に必要な考え方を中心に解説する.さらにアーチファクトによる類似像の鑑別についても解説する. |
11:10~12:10 | 講義3* 臨床に役立つ造影エコーの基本と臨床例 西田 睦(北海道大学病院) 腹部領域におけるドプラ検査のコツと造影法の基本についてライブを併用して解説する. |
12:10~13:00 | 昼食休憩 昼下がりのエコーおもしろ話し:高橋 秀一(天理よろづ相談所病院) |
13:00~14:00 | 講義4* 消化管超音波のスタンダード 長谷川雄一(成田赤十字病院) 消化管を対象としたエコー検査が脚光を浴び浸透しつつある.単にパターン認識にとどまらず得られた画像を解析し,理解していくことが消化管超音波診断のポイントである.それを日常検査としてスタンダード化する方法についてライブ併用で解説する. |
14:10~15:00 | 講義5 小児領域における腹部超音波検査 桜井 正児(聖マリアンナ医科大学病院) 症状・検査所見から予想される小児領域の腹部疾患は多岐にわたる.代表的なエコー所見・疾患についての検査手順を解説する. さらに知っておくと診断に役立つ疾患・エコー所見について解説する. |
15:10~16:00 | 講義6 女性患者の急性腹症:検査と臨床への対応 清水 安子(東海大学医学部付属大磯病院) 腹部エコー検査でときおり女性特有の病変に遭遇することもある.腹部エコー検査として婦人科疾患(妊娠,外妊を含む)について把握しておくべき病変と発見時の臨床への対応などを含めて解説する. |
*印は,実際に装置を用いてライブ付きで講義を行います.