中級者対象講義講習会~ステップアップセミナー~
主催 日本超音波検査学会
装置提供:東芝メディカルシステムズ株式会社
日本超音波検査学会では超音波検査の技術・知識の更なる向上を目的として,中級者対象講義講習会を予定しております.今年度は名古屋(整形/乳腺・検診/緊急コース),東京(全領域),福岡(腹部・循環器コース)の3カ所での開催を企画しました.
今回は,名古屋国際会議場における第99回医用超音波講習会を下記の内容にてご案内いたします.
本講習会は中堅技師の育成を目標としており,実践的な超音波検査への礎としてご自身の更なるスキルアップを目指しておられる会員の方々の参加を是非お勧めします.
なお,今年度より医用超音波講習会の申込み方法はWebによる申込みのみとさせていただきます.ハガキおよびFAXによる申込みは行いませんのでご注意ください.
プログラム
10月3日(土) 整形/乳腺領域コース 講義会場(レセプションホ-ル)時間 | 内容 |
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08:30~08:50 | 受付 |
08:50~09:00 | オリエンテーション |
09:00~10:50 | 講義1 「役に立つ整形領域の知識・技術」 ―ライブ(肩,下腿)によるデモンストレ-ション― 石崎 一穂(東京厚生年金病院) |
11:00~11:50 | 講義2 「乳腺腫瘍診断のすすめ方,考え方」 亀井桂太郎(大垣市民病院) |
12:00~13:00 | 昼食 |
乳腺腫瘍における各種検査のピットホ-ルについて 司会 鈴木 隆明(岐阜社会保険病院) |
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13:00~13:50 | 1)超音波: 高梨 昇(東海大学医学部付属八王寺病院) |
14:00~14:50 | 2)マンモグラフィ: 長尾 育子(岐阜県立総合医療センター) |
15:00~15:50 | 3)CT, MRIを含む画像診断: 植松 孝悦(静岡がんセンター) |
16:00~16:50 | 4)超音波誘導下穿刺吸引細胞診: 佐々 敏(大垣市民病院) |
「企画意図および内容」
整形領域において,超音波検査は有効な画像診断の一つに挙げられますが,残念ながら多くの技師が経験不足の領域です.解剖や画像,疾患の知識があれば,患部にプローブをあてて痛みの原因を明らかにすることも可能です.今回,運動器構成体の超音波像を解説し,患者数の多い肩関節とDVTとの鑑別診断にも関わる下腿について,解剖および走査方法をライブデモを交えながら解説し,遭遇する頻度の高い症例も提示紹介していただきます.
乳腺領域では最初に,第一線で活躍されている乳腺専門外科医に,現在の診断系統樹をどのように考え推し進めているかをわかりやすく話していただきます.次いで,腫瘤の診断精度をいかに高めることができるかをテ-マに,超音波,マンモグラフィ,CT, MRIに加えて超音波誘導下穿刺吸引細胞診の各種検査のピットホールについて話していただき,症例を提示しながらそれぞれの問題点を整理いたします.
10月4日(日)検診/緊急検査コース 講義会場(レセプションホ-ル)時間 | 内容 |
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08:30~08:50 | 受付 |
08:50~09:00 | オリエンテーション |
目的に応じた超音波検診のありかた 司会 川地 俊明(大垣市民病院) |
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09:00~10:00 | 1)がん検診:―ライブによるデモンストレ-ション― 木村 裕美(国立がんセンター) |
10:00~10:50 | 2)企業検診 杉田 清香(海上ビル診療所) |
11:00~12:00 | 3)乳腺超音波検診における精度管理 中島 一毅(川崎医科大学) |
12:00~13:00 | 昼食 |
痛みの部位による緊急時の超音波検査 司会 足立 正純(藤田保健衛生大学) |
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13:00~13:50 | 1)胸部痛: 林 重孝(岡崎市民病院) |
14:00~14:50 | 2)上腹部痛: 南里 和秀(静岡がんセンター) |
15:00~15:50 | 3)下腹部痛: 山口 秀樹(国立国際医療センター戸山病院) |
16:00~16:50 | 4)緊急時における超音波検査の進め方・コツ: 寺島 茂(相模原協同病院) |
企画の意図
このコースでは,症状の訴えがない検診と,訴えが強い緊急検査という対極の超音波検査をテーマに掲げました.
検診では,がん検診,企業検診,乳癌検診をとり上げ,目的に応じた超音波検査の進め方を学びます.限られた時間内でどうすれば見落としがなくなるのか,豊富な経験を基に話していただきます.
次に緊急検査では,痛みの部位別に胸部痛,上腹部痛,下腹部痛に分け,それぞれの症状に対し迅速に原因を追究するための進め方とコツを学びます.自験例を基に,緊急時の心構えや必要な知識,技術についてわかりやすく話していただきます.