産婦人科領域(婦人科)標準化 1/2

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走査 描出像 観察部位 走査法 注意事項
走査画像 描出像 子宮
膀胱
ダグラス窩
直腸
卵巣
恥骨結合上縁正中線上に探触子を縦に置き尿量を確認する.
尿量が十分であれば以下の走査を行う.
探触子を左右に扇動走査・平行走査し子宮の傾きを把握する.
子宮内膜の連続性を確認しながら,子宮長軸像を描出する.
子宮の最大長を計測する.
その後,探触子を左右に扇動走査して子宮長軸全体を観察する.
卵巣は探触子を左右に傾けて観察する.
尿量は膀胱が子宮底部を越すぐらいの量で行う.
尿をあまりためすぎると小さな腫瘍等を見逃すことがある.
卵巣の観察は消化管の影響により観察が困難な場合もあるが,探触子を観察する卵巣の反対側腹壁に置き,観察卵巣に向かって探触子を傾けると得られる.
走査画像 描出像 精巣
精巣上体
精索静脈
陰嚢皮膚
恥骨結合上縁に探触子を横に置き子宮の長軸に沿って膣部より子宮底部までを平行走査と扇動走査を用いて観察する.
探触子を左右に移動させて同様の走査を行い,左右卵巣を観察する.
卵巣の最大面を描出し,最大横断面の左右径と前後径を計測する.右卵巣を観察するときには探触子をやや左側に傾ける.同様に左卵巣では右に傾ける.
卵巣は固定された臓器ではないので下腹部全体を観察するように心がける.
走査画像     下腹部全体を縦(断)走査・横(断)走査・斜(断)走査を用いて観察する.  
[ 前処置 ]
膀胱充満法を用いる.完全排尿した後では,500~600mlの水分を摂取してもらい尿意をもよおしたら検査を行う.
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