大会長ご挨拶

第38回日本超音波検査学会学術集会


大会長 高須賀康宣


 この度、第38回日本超音波検査学会学術集会の大会長を拝命いたしました。愛媛大学医学部附属病院の高須賀康宣です。平成25年6月14日(金)~15日(日)の3日間、愛媛県松山市の愛媛県県民文化会館(ひめぎんホール)にて開催させていただくこととなりました。
 本大会のテーマは『いま一度原点へ~超音波診断の手がかりを探る~』といたしました。
何年かごとに基本へというテーマが掲げられるかと思いますが、それには理由があると考えております。
診断に必要な知識を再確認し、超音波検査中に映し出される画像を正確に読み取り、想定した疾患に特徴的な超音波所見をあてはめてみる。その際、典型所見が得られるよう走査・記録を行い、その上で典型と矛盾する所見から鑑別疾患を導く。このように、典型的所見知識と、正しい画像の読影が、超音波診断において重要であると考えます。
本学会では超音波診断の基礎とも言える画像の読影力の向上と、診断の根拠となる画像所見を探触子を通して探り、臨床へのプレゼンテーションをイメージ出来る超音波検査士の育成をテーマにいたしました。
 特別講演は「今、教育研究の原点を考える--次世代育成に向けて--」と題して東北大学大学院生命科学研究科植物生殖遺伝分野教授の 渡辺 正夫 先生にご講演を賜る運びとなりました。分野は違いますが、今大会の趣旨のひとつに臨床へ貢献できる超音波検査士の育成を掲げており、この育成という意味で非常に参考になるお話が聞けるかと思います。
 なお、学術集会会場は道後温泉方面への電車を途中下車いたします。学会会場で頭に汗をかき、道後の湯でリフレッシュしていただければと役員一同、皆様のご参加を心よりお待ちいたしております。