第32回日本超音波検査学会開催にあたって
−基礎から始まる 無限の可能性−


第32回日本超音波検査学会
学会長 梨 昇

 この度、第32回日本超音波検査学会を平成19年5月12日(土)〜13日(日)の2日間、東京都新宿区の京王プラザホテルで開催させて頂くことになりました東海大学医学部付属八王子病院の梨 昇です。

 この学会では基礎を見直し新たな発展の機会となるような学会にしたいと考え、学会テーマを「基礎から始まる無限の可能性」としました。超音波検査の基礎には、@物理学的な基礎知識、A操作法や計測法といった技術的な基礎、Bサインや用語の使い方、および所見の捉え方などを含んでいます。これらの基礎を理解することによって、検査技術や画像読影のスキルアップが行え、リアルタイム3D法や新しい評価法など、新技術にも対応できる無限の可能性が広がるものと思われます。

 今学会では、一般演題に加え特別講演と教育講演のほか、パネルディスカッションなどを企画しております。

 特別講演では、本学会のテーマに相応しい‘技’を極めた体操のオリンピックメダリストである池谷幸雄先生をお迎えして、「夢は果てしなく永遠に」というテーマでご講演を頂く予定です。

 教育講演は3題を予定し、T部では東海大学情報理工学部の濱本和彦先生に「超音波検査士に求められる音響学的基礎知識」を、U部では山近記念総合病院の久保田光博先生に「画像から読み取る組織像−乳腺疾患について−」を、V部では東京大学医学部附属病院の竹中克先生に「心臓の動きを追うのは誰か、何故か?」と題しまして、ご講演をいただく予定です。教育講演では、音響学的特性から画像の読影や評価法などの基本的知識を見直せる貴重なご講演をしていただけるものと確信しております。

 この他、教育ライブレクチャーやランチョンセミナー、モーニングセミナーなどを企画し、検査技術や新技術が得られる場も企画しております。多くの皆様の参加と多数の演題応募で実り多い会にしたいと思います。役員一同、多数の皆様の参加を心からお待ちしております。

平成18年10月吉日


東海大学医学部付属八王子病院
http://www.hachioji-hosp.tokai.ac.jp/