第46回日本超音波検査学会学術集会
大会長 川地 俊明
(岐阜大学大学院医学系研究科)

 時下、会員におかれましてはますますご盛栄のこととお喜び申し上げます。
 このたび第46回日本超音波検査学会学術集会は、ウィズコロナ下において会員の皆様、講師の皆様、企業の皆様の安全と安心を第一に考え、ハイブリッド開催方式は断念し、会期を2021年5月8日(土)~6月13日(日)とし、下記のとおり完全WEB方式へ変更いたしました。
ライブ配信:2021年5月8日(土)~5月9日(日)
オンデマンド配信:2021年5月8日(土)~6月13日(日)
 近年のデジタル画像技術の進歩により超音波装置は目覚ましい発展を遂げ、超音波がスクリーニング検査や診断、治療に重要な役割を果たしているのはご承知の通りです。
 しかしながら実際には担当する検者によりその検査結果の評価は大きく分かれるのも実情であり、患者の訴える症状やオーダーする医師の要求に対して、論理的・体系的に病歴情報を集めて臨床推論に基づいて判断を下す能力や患者に合わせた適切な走査技術対応などの熟達度の差に一因があるとも言われています。
 そのような状況を踏まえ、今回のテーマは

「究める臨床力×育む超音波力」

 とさせて頂きました。多種多様な訴えからその緊急度や重症度を適切に判断し、確実な治療に繋げるために各疾患の取扱規約やガイドラインに合わせた超音波評価が必要です。またそれと同時に臨床判断能力などに必要な基礎的能力の強化のためには卒前・卒後教育は重要であり、超音波技術の基礎、超音波診断に必要な症候学(解剖学、生理学・病理学・臨床疫学など)および臨床医学各論の集学的知識の教育が必須です。
 本学術集会では特別講演、教育講演、シンポジウム、セミナーにて上中級者には“より臨床力を磨き上げるために病態を知って検査に臨むための企画”を、そして初級者には“超音波力(技術)の上達や知識向上するための教育的な企画”などを通して、メインテーマに迫りたいと思います。
 コロナ感染状況の先が見通せない中、来初夏には終息を願い超音波担当関係者が一堂に会し、有益な情報交換ができるよう準備を進めてゆきます。なお、コロナウイルス感染拡大に伴い、開催形態を変更する場合もございます。最新情報は,本ホームページにて随時掲載いたしますので定期的にご確認くださいます様お願い申し上げます。

2020年9月吉日